野良猫の進化!?-過酷な環境で生き抜く力を手に入れた猫-

猫の能力/習性

野良猫は、家猫よりも進化している…かもしれない?

外で暮らす野良猫たちは、想像以上に過酷な環境で生きています。食糧に関しても十分にごはんが食べられていない場合が多いです。

我が家のとら吉とまだらも、もともとは近所で暮らす野良猫でした。

2年ほど野良生活を送ったとら吉がそうだったように、ごみを漁ったり、田んぼのカエルを食べて飢えを凌いで暮らしているのです。

何とか手に入れた少ない食糧で生きていくためには、体もそれに適応せざるを得なくなっていきます。

「そうした過酷な野良生活に適応するように、とら吉の体が進化していったのでは?」と感じてしまうことが実はありまして…、今回はその話を紹介していきたいと思います。

ちなみにまだらは、外の暮らしが半年で家猫になりました。

さらに、まだらは毎日ごはんをもらえていたので、食糧確保に苦労した経験がありません。

とら吉とまだらの経験の違いで、とら吉の適応能力や野良精神の凄みがより感じられるように思います。

[野良の進化]過酷な環境で生き抜くための適応能力を持っている?

「とら吉の不思議」…①少量のごはんでも体重が増えてしまう。

家猫になって、朝晩ごはんを食べることが出来る生活になりました。

とら吉を保護した時に動物病院の先生に言われていた言葉がありました、「体型からして今の体重がベストです。」と。

とら吉は小柄で胴が短く、筋肉質な体格。オス猫にしては小柄な4キロです。背中や脇を触ったときに肋骨が感じられる程度がベストな体型なので、そう判断されたようです。

これからは、飢えとは無縁な生活。今までひもじい思いをしていたのだからお腹いっぱい食べさせてあげたいのですが、そこは我慢して適量をあげ、健康で長生きしてほしいと願うのが親心です。

しかし、体重にあった目安量をあげているのに体重が安定しないのです…。むしろどんどん増えてしまいます。「とら吉にとっての適量」を見つけるのにはかなり時間がかかりました。

仕方なく徐々に減らしていくことにして、最終的には一日の目安量の半分以下にまで減らしました。それなのに体重が増えている状態が続きました…。

「とら吉の不思議」…②寄生虫の残骸がうんちに出てこなかった。


寄生虫に関しては悩まされたところがあって、何度か薬を飲ませることになったのですが、一度もうんちに残骸が混ざって出てきたことがありませんでした。

先生の話では、「薬を服用した翌日には便に交じって出るけれど、稀に消化されて出ないこともある」とのことでした。

外にいた時に、お尻から垂れ下がっている寄生虫を見たことがあったし、家に連れて来てからも干乾びた寄生虫が床に落ちていたこともあったので体内にいるのは確実だったのですが、まさか一度も交じって出てこないとは…。

☟寄生虫に悩まされた話はこちら。

とら吉の不思議①②は、野良で生き抜くための適応能力だった?

このふたつの理由として考えられるのは(私たちがそう思っているだけですが)、

過酷な環境で生きていく中で、少ない食糧を最大限に栄養として吸収することが出来る体に進化していった

からではないか、ということです。

もしそれが真実だったとすると、家猫になって安定的にごはんが食べれる状態になってからも、少ない量で体重が増えてしまうことにも理解が出来ます。

そして、寄生虫のたんぱく質さえも、野良にとってはありがたい栄養になるので残骸が残らないほどに吸収し尽くしてしまったと考えれば、納得が出来るのです。

野良猫の進化、恐るべし!ですよね。

実際のところどうなのかは誰にも分かりませんが、もしもとら吉が人間の言葉を話せたとしても「ぼくには分からない」ときっと答えるでしょう(笑)

過酷な環境で手に入れた野良の精神。

[野良の凄み]猫ごはんに飽きることがない。

野良猫の期間が半年だったまだら、今ではグルメちゃんになりつつあります。

とら吉と同じように野良生活はしていましたが、毎日ごはんがもらえる環境で育ちました。

そのためか家猫になってからは同じごはんが続くと残すようになってしまいました。違う種類のごはんに変えると食いつきが戻るので、飽きやすい性格になっているなと感じています。

一方で2年ほど野良猫生活を送っていたとら吉。

ごはんをもらえる時もあったとは思いますが、ごみの日には必ずと言っていいほど姿を現していました。

また、とら吉のお腹の中で共に暮らしていた寄生虫の種類(マンソン裂頭条虫)から見ても田んぼにいるカエルを食べて飢えを凌いでいたようなので、食糧確保には苦労していたのだと思います。

そのような経験からか、猫ごはんに関しては飽きずになんでも食べてくれます。

ただ、食いつきに違いはあります。でも、残すということは今まで一度もありません。

まだらが全く口にしないような猫おやつにも、微妙ながら見事に平らげます。

野良の生活で染みついた、「次いつ食べられるか分からないから、もらえれば何でも食べますよ」という野良の精神なのだと思います。

こちらとしては、好き嫌いせず何でも食べてくれるのでとても助かっています。

逆にまだらのグルメっぷりには、今後悩まされることになるかもしれません…。

[野良の凄み]食べ物への執着がすごい。

こちらのブログでも話しましたが、食べ物への執着心が物凄いです。

あればある分だけ食べてしまうし、おやつの袋をテーブルに置きっぱなしにしようもんなら間違いなくビリビリに破かれて食い尽くされてしまいます。

肉や魚の匂いに対しては物凄く敏感に反応して、生ごみの処理にも気を付けないと見事に漁られてしまいます。人間のごはんにも常に目を光らせています。

「食べられるものがあれば何でも食べておこう」「いい匂いがしたら、その在り処を探す」という野良の精神は、この先もずっと持ち続けるものなのかもしれません。

ここまで話してきたことは、我が家で起きた出来事であって、野良猫から家猫になったすべての猫ちゃんに当てはまることではないかもしれません。

子猫で家に来た場合と、大人になって家猫になった場合とでも大きく変わると思いますし、まだらのように食に苦労しなかった場合はグルメちゃんになることもあると思います。また、とら吉よりもさらに上を行く強者もいるかもしれません。

強者猫ちゃん、いらっしゃいましたら、ぜひエピソードお聞かせください。

おしまい。

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