片目猫になった、まだちゃんの話-3(野良猫の保護と、眼球摘出手術。術後の傷口がふさがらない…その後)

まだらの目と、とら吉のこと

まだらは、片目がありません。はじめて見る方は、びっくりしたり、ちょっと怖いなとか、可哀そうだなとか、いろいろなことを思うかもしれません。

三毛という毛柄のせいもあると思いますが、私たちにとってはこの顔が「まだら」であり、片目であることを忘れてしまうほど自然に受け入れています。

今では、まだらの最大のチャームポイントであるなと感じています。

まだらが片目になった経緯を思い出しながら文章にまとめました。ぜひ、最後まで読んでくだいね。

今回は、片目猫になった、まだちゃんの話-1片目猫になった、まだちゃんの話-2のつづきです。前回のブログをまだご覧になっていない方は、先に読んでくださいね。

片目猫になった、まだちゃんの話-3

エリザベスカラーをはずしたばかりの頃(毛で分かりにくいですが穴が開いています)
エリザベスカラーからの卒業

エリザベスカラーをはずしたあたりからは、目薬を処方され、傷口に垂らしてあげるというのをしていました。

そして、目薬がなくなる頃にまた処方してもらっていました。

まだらはその間も何度か傷口を引っ掻いてはかさぶたを取ったり、傷つけて血が滲んでしまっていたり…ということを繰り返していました。

ですが、良くなったり悪くなったりを繰り返しながらも少しずつ少しずつ傷口が小さくなってきているようでした。

1年かけて、やっと傷口がふさがった!


まだらの目の傷口が完全にふさがったのは、手術をしてから1年近く経ってからでした…。もしかしたら一生ふさがらないかもしれない…とも考えていたので、ふさがった時にはなんとも言えない気持ちになりました。

うちに来て4か月頃。毎日目薬していました。

今となっては傷がふさがらない理由がなんだったのかはっきり分からないのですが、細菌によるものではないのだとしたら、何らかの要因で眼球があった空洞の部分から分泌物が作り出され、それが外に出ようとするので傷口がふさがらなかったのかもしれません。

その後、その機能がだんだんと必要ないのかも?と認識しはじめ、分泌物の出る量が徐々に少なくなっていき、最終的には作られなくなったことで傷口がふさがったのかもしれません。

ただ、まだらが自分で引っ掻いてしまったことも、ここまで時間がかかってしまった要因のひとつであるとは思います。

ちなみに、傷口は毛で覆われています。眼球がない左側だけ少しだけくぼんだ見た目になっていますが、三毛の模様のせいか、気になるほどではありません。

さくら耳な理由と、今でも考えてしまうこと
現在のまだら。

まだらの耳がさくら耳(カットされた耳)なのは、避妊手術をしてあげたあと、地域猫として外で暮らす予定だったからです。

もし、まだらの目のことがなかったら、今も外で暮らしていたことでしょう。

でも、ふと考えるのです。

もしかしたら、私たちのところに来たいがために、左目を犠牲にしたのではないかと。

まだらは外にいた時からごはんをもらうのも、撫でてもらうのも、いつも他の猫たちよりアピールするのが控えめでした。

いろいろなことが重なって「今」がありますが、もしそうだとしたら…と考えると、とても複雑な気持ちになります。

そしてこうも考えるのです。

もし私たちがまだらの左目の異変にもっと早く気付き、対処してあげていたら失明することもなかったのにと。

いろいろな後悔や、手術という選択をしたことに関しても、それが本当に正しい選択だったのかと、2年経った今でも考えてしまうことがあります。

しかしながら、今、まだらと一緒に暮らしていることが、私たちにとって間違いなくかけがえのないものになっているのは確かです。

また、来たばかりの頃は残された右目を大きく見広げ、じーっとこちらを見ているような表情だったまだらが、今では穏やかで優しい表情になりました。

そして、家の中で暮らす分には、片目というのは何も障害がないようで、ボール遊びに関しては、とら吉よりもボールを扱うのが上手くて驚きます。

そんな無邪気に遊ぶ姿を見ていると、これまでのいろいろな選択は間違っていなかったのかなと思わせてくれるのです。

おしまい

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