
前回までは、野良猫の迎え方-1-2ということで、野良猫を懐かせる方法までを紹介させていただきました。
まだお読みになっていない方は、そちらから先にご覧ください。


今回はその第三弾です。実際に家に連れてくる為に必要な準備や捕獲の方法などをまとめてみました。
野良猫の迎え方(家に迎えるための準備)
猫を迎えるための準備
まずは、これから暮らすことになる場所、環境を整えましょう。
ずっと外で暮らしていた猫が、家の中で暮らすということは、想像以上の不安とストレスがあると思います。
静かで安心して暮らせる環境を整えてあげることが大切です。
ここでは、実際に2匹迎えることにした私達が用意したものを紹介します。
- ペット飼育可の物件
2匹可能な物件を探すのが非常に大変でした。 - 猫専用の部屋
猫を迎えるために引っ越したということもあり、物が少なくスペースに余裕があったのでひと部屋は猫専用として用意しました。 - ケージ
2つ用意する必要があり、予算もなかったので、ほぼ百円均一の商品だけで自作しました。ケージ1つ当たり3000円ほどで出来たと思います。(ワイヤーネット、結束バンド、突っ張り棒、ジョイントマット) - 毛布
寝床用と、ケージにかぶせて目隠しする用と数種類用意しました。(生地屋さんでカット売りのものを購入) - トイレ用品
システムトイレ×2、猫砂、おしっこシート、うんち用の防臭袋 - 食器
ごはん用と水用のお皿 - ごはん
ウェットタイプとドライタイプを用意しました。(子猫の場合はミルクも必要です) - 爪とぎ
段ボールタイプのものを用意しました。 - グルーミング用品
ブラシ(ラバータイプのもの) - おもちゃ
百円均一の猫じゃらしやボールなどを数種類購入しました。 - キャリーケース
2匹なので2つ用意しました。
猫を捕獲する為の準備をしよう

家に連れてくるまでの流れとしては、捕獲→病院→家 家に連れてくる前にそのまま病院に行くというのが一番いい方法だと思います。
理由としては、害虫が寄生している可能性があるため、予め薬を投与しておいた方が、家に持ち込まなくて済むからです。捕獲する為に私達が用意したものはこちらです。
- キャリーケース
頭数分が必要です。病院によっては、借りることも可能だと思います。また、捕獲器の貸し出しを行っている病院もあります。 - タオルなどの布
キャリーケースに被せる為のものです。布で覆うことで、周りが見えなくなり、少しは落ち着かせることが出来ます。 - ごはん
おびき寄せる為に、ごはんは必須です。予備として多めに用意しておきましょう。 - 露出の少ない服装
パニックになり、暴れて引っ掻かれることもあるので、長そで長ズボンが理想です。私は用意しませんでしたが、厚手の手袋があったほうが安心かもしれません。
キャリーケースも猫にとっては見るのが初めてになるので、警戒してしまうと思い、慣れてもらう為2~3度ごはんをあげる時に一緒に持っていきました。
ケースの中にごはんを設置し、自分から中に入る練習をさせたことで、捕獲日当日も無事成功することが出来ました。
動物病院では捕獲器の貸し出しも行っていました。私達は借りずにキャリーケースだけで捕まえることが出来ましたが、上手く捕獲出来るか不安がある方は、捕獲器を利用されても良いのではないかと思います。
捕獲したらすぐに病院へ

病院に連れていったら、下記を実施してもらいましょう。
- 健康状態のチェック
- 血液検査
猫エイズ、猫白血病検査 - 予防接種
3種混合ワクチン、または4種混合ワクチン - 害虫駆除
ノミ、ダニ、寄生虫の駆除
動物病院でかかる費用の相場は、受診する動物病院の料金体系によって異なるので、事前に受診予定の病院へ問い合わせておくと安心です。我が家の猫の場合は1匹あたり9000円ほどでした。
ちなみに、このタイミングで、不妊手術もしてもらいました。
同じように、捕獲したタイミングで病院に連れていき、不妊手術もしてもらう場合には、事前に予約が必要なこともあると思いますので、予め病院に問い合わせておいた方がいいでしょう。
その時の病院での一匹当たりの診療料金の明細はこちらです。
- 猫エイズ、猫白血病検査 3240円
- 猫4種混合ワクチン 3780円
- レボリューション6%(寄生虫駆除) 1404円
- ビルトリシド錠(寄生虫駆除) 864円
- 不妊手術 6480円
合計15768円(税込)
野良猫のTNR活動にも協力されている動物病院で、上記金額はすべて野良猫価格です。不妊手術の料金は、オスとメスで同じ金額でした。
こちらの病院のように、野良猫価格で安くしてくれるところもありますが、価格が一緒の病院もあると思います。
これからかかりつけの病院を探される場合は、予め病院のホームページを調べてみたり、問い合わせてみたりして、どこの病院が良いのか検討されると良いでしょう。
ちなみに、この血液検査の時に、とら吉が猫エイズキャリアだということが分かりました。
ショックもありましたが、血が出るような怪我をしているところも見たことがあったので、やっぱりな…と覚悟をしていたところもありました。
むしろこれからは、家猫として安心出来る環境で暮らすことが出来るのだから、保護してあげられて良かったと改めて強く思いました。
とら吉の猫エイズの話はこちら☞ YouTube 僕らもみんなと同じ明日を持ってる
次回は、いよいよ家に連れてきてからの話です。トイレのしつけや、爪とぎの心配など、当時のことを思い出しながら紹介させていただきます。
つづく。
続きはこちら☟
コメント