「野良猫にごはんをあげる」ということ。–不幸な野良猫を増やさないために、私たちが出来ること–

野良猫のこと

私たちの家族である、とら吉とまだらは、もともと近所で暮らす野良猫でした。

一緒に連れてくることが出来なかった、まだらの兄弟(白黒ちゃん)と、まだらのお母さん(みけママ)は不妊手術をし、さくら猫となりました。

そして、ふたりは今も外で元気に暮らしています。

※さくら猫とは、不妊手術済みのしるしに、耳先をさくらの花びらの形にカットした猫の事です。

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不幸な野良猫を増やさないために、私たちが出来ること

これ以上野良猫を増やしてはいけない。

以前にもブログに記しましたが、とら吉とみけママは姉弟です。

ごはんをあげるようになったのは、みけママのお腹が大きくなっていることに気付いたことがきっかけでしたが、それ以前は、よく見かける野良猫姉弟というだけで、出会って2年くらいは見かけるだけでした。

まだらと白黒ちゃんが産まれ、ママと一緒に出歩くようになり、「毎日ごはんをあげる」関係になっていきましたが、その時に決意していたことがあります。

それは、「これ以上野良猫を増やしてはいけない」ということです。

私たちの住む地域では、TNR地域猫活動などのボランティアによって野良猫の数が減ってきてはいるものの、まだまだ見かけますし、野良猫にごはんをあげている人がいるのも確かです。

とら吉もみけママも少なからずそうやってどこかでごはんをもらっていたのだと思います。

TNRとは、Trap・Neuter・Return(トラップ・ニューター・リターン)を略した言葉で、捕獲器などで野良猫を捕獲(Trap)し、不妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)ことです。望まれない出産をなくし、殺処分数を減らすのに有効な最も手段と考えられています。

参照:公益財団法人どうぶつ基金

地域猫(ちいきねこ)とは、特定の飼い主がいないものの、地域住民の認知と合意の上で共同管理されている猫を指す。地域猫活動とは「地域の問題として飼い主のいない猫を住民やボランティアなどが共同管理することで、最終的にそのような猫をなくすことを目標とした活動」であり、管理実態によっては飼い主のいる猫、または飼い主のいない猫として判断される。

参照:Wikipedia
野良猫に「ごはんをあげる」なら、その先の未来にも責任を持たなければならない。

猫の発情期は年に2~3回あり、一度の出産で平均3~5匹、多くて8匹産まれます。

また半年後出産し、また半年後…なんてことを考えたら、手が負えなくなってしまいます。

「縄張り争いが熾烈な野良猫同士」の写真
縄張り争いによる喧嘩

頭数が増えるとごはんにありつくことが出来ない猫も出てきて、ごみをあさる猫が出てきたり、縄張り争いによる猫同士の喧嘩はもちろん避けられませんし、病気や、怪我は付き物。交通事故で命を落とす危険もあります。

「可愛いから」、「可哀そうだから」といって、「ごはんをあげる」ということが、実は「猫を不幸にする」ということに繋がりかねないのです。

その行為に責任を持つということがどういうことなのか、きちんと理解しておかなければいけないと思っていました。

野良猫の保護と現実。私たちに出来ることにも限界があった。

私たちは、とら吉、みけママ、白黒、まだらと関われば関わるほど、放っておけなくなっていきました。

不妊手術をしてあげるということはもちろん考えていましたが、4匹全員を家族に迎える選択というのも考えていました。

いや、むしろそれが一番してあげたいことでした。

私たちにとって、もはやこの4匹の猫たちと関わるということは、「可愛いから」というのはもちろんありましたが、「なんとかして救ってあげたい」という気持ちの方が強くなっていっていました。

「仲良し子猫」の写真

しかし、私たちは4匹全員を家猫に迎えることが出来ませんでした。

一番の理由は賃貸においてペット4匹OKな物件というのはないからです。あって基本1匹、交渉してOKが出たとしても2匹が限界でした。そして、私たちが選んだのはとら吉とまだらでした。


☞まだらが選ばれた理由はこちら、とら吉が選ばれた理由はこちらのブログで書いています。

ごはんをもらいに来る、みけママ
ごはんをもらいに来る、白黒ちゃん
外で暮らす猫たちの幸せを今も願っています。

みけママと白黒は、今も外で暮らしています。

夕ご飯の時間になると、実家の庭に集合するようになったので、母からごはんをもらっています。

おかわりまでもらうのがお決まりで、毛並みもよく元気そう。

野良猫の寿命は3~5年といわれていますが、今はさくら猫となり、見守られながらの生活。

一緒に連れてきてあげることは出来ませんでしたが、家猫と同じくらい元気に長生きしてほしい、それが私たちの願いです。

私たちがしてあげられることに限りはありますが、これからも見守っていってあげたいと思っています。

おしまい。

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